いろ いろ もみじ
12月に入り、冬の寒さも増してくると、落ち葉を踏む感触に少し淋しささえ感じます。
ある朝、紅葉を惜しむかのように、生徒のみなさんとおとなりの厭離庵(えんりあん)を拝観しました。
小道を通り抜けると中は苔むす庭に紅葉、千両、万両。上を見上げると高い楓の樹々。
陽が射して、たくさんの色に満ち溢れていました。
制作に励む生徒さんたちも、紅葉の美しさで笑みがこぼれる時間となりました。
卒業・修了制作展に向けて、機に座る時間が増えてきました。
織った場所を見返しては、自問自答の日もあります。
時には生徒同士で話して気持ちが楽になったり助けられたり。
続きを早く織りたい、作業を進めたい気持ちでいっぱいで、朝の登校の時間も、みなさん早くなっている気がします。
9月に建てた藍は3か月が経ちました。
かげりは出てきましたが色は美しく、日々淡くなっていく色の変化を見守っています。
「甕のぞき」に出会えるでしょうか。
今年も間もなく終わります。
無事に年を越せますように。