新年を迎えて
清凉寺の梅の蕾がほころびはじめました。
新しい年を迎え、お天気に恵まれた授業初日。
皆で野々宮神社にお詣りに行きました。
一年前にアルスシムラで初めて織りあげた着物や、
仕立てたばかりの絣の帯を身にまとった二年生。
他にも、旅先のブータンで購入したという草木染めの裂を仕立てた帯、
家族から譲り受けた大切なもの、
弘法さん(東寺で毎月21日に行われている弘法市)で見つけられた値打ちものの着物など、
生徒さんが思い思いの装いで竹林を歩く姿が華やかでした。
たくさんの人で賑わう野々宮神社で、みんなで心静かにお詣りをしました。
アルスシムラに戻り、桃色がほんのり透ける可愛らしい花びら餅と大福茶で、
新しい年を祝いました。
志村洋子先生と昌司先生が新年の挨拶と、
生徒の皆さんのこれからを励ますお話をしました。
お昼休みには、恒例の百人一首大会が始まっていました。
午後は、たすき掛けをしてきもの姿で糸巻き、機織りに励んでいました。
日が空けて翌日のお昼には、市内在住の生徒さんが
京都風のお雑煮を皆にふるまってくれました。
丸いお餅と白味噌、海老芋に金時人参にたっぷりの鰹節。
おいしいものをいただいて身も心も温まり、もうひとふんばり機にむかいます。
卒業制作展までの日々を、私たち講師もふくめ一人一人が特別な思いですごしています。
皆さまの一年が、穏やかな佳き年でありますよう、お祈り申し上げます。