予科の織り
今年度の授業が始まってから、早くも2か月が経ちます。
アルスシムラには、1年間もしくは2年間 週4日通う「本科コース」と、半年間 週1日通う「予科コース」があります。
予科コースのみなさんは、入学から2か月経って半分ほどの授業を終えました。
アルスシムラが準備した白の経糸に、みんなで染めた緯糸を織り入れて裂を織るという授業で、織る長さは約10尺(4m弱)。どんな織りにしようか、毎週みなさんワクワクしながら機の前に座ります。
初めての織り、「裂 -きれ-」という何ものでもないものを織るからこそ素直に自分と向き合うことが出来ます。
毎週様々な気持ちで織る中で、制作の大きな方向性を考えてもらうために、先日「
お話のイメージから浮かぶ色糸をご自身で一色選び、クラスメイトがさらに二色選び、その日はその三色だけで織りました。いざ、自分の想いを言葉にしてみると思いもよらない発見があります。そして、色にはその人その人の想いが寄り添います。
自分の想いを織物に託す時にどうやって抽象化するか、悩みながら…楽しみながら…それぞれの想いを抱いて今日も機音が響きます。