こころさわぐ
新年度が始まって約2か月。
新入生が染織の基本を一通り学んだこの時期、
アルスシムラ本科では、紅花と紫根の染めを行いました。
紅花の染め。
紫根のもみだし。
アルスシムラの染色の中で唯一、花びらから染める紅花。
他者を寄せ付けないような清らかさ、の象徴なのか、
「色にあて」られてしまうこともあります。
また、古くから人を魅了してやまない紫色。
うつろいやすく、はかなく、それゆえにか人の心をさわがせます。
今年も早いものであと半年、折り返し地点を迎えます。
茅の輪くぐりを終えたら、祇園囃子が聞こえる季節はもうすぐ。
夏のまぶしさは、どんな色との出会いを連れてきてくれるのでしょうか。