予科生の裂たち
本ウェブページ内 卒業生紹介として、2019年度予科生の作品紹介がはじまりました。
アルスシムラ予科コースでは「裂-きれ-」という
まだ用途のない、織り手の想いがこもった織りをすることで、
自身の原風景を探しながら初めての機に向かいます。
表現すること自体が初めての生徒も多くいるなかで、
半年間・1年間真摯に機と向き合うと
こんなにも豊かな表現がでてくるのかといつも驚かされます。
蚕からうまれる絹という素材ー
植物からうつしとる色という名の命ー
そして織り手それぞれの想いー
様々な裂を見ていると、一つとして欠けてはならないものだと実感します。
昨年もたくさんの想いが込められた「裂」が織り上げられました。
裂写真は、生徒本人が立ち会いながら
自身の裂のいい顔をカメラマンさんに撮ってもらいます。
撮影現場では、裂に対して織っているときよりも
少し客観的になる心の変化をみなさん新鮮に楽しんでいました。
4月に開催を予定していた「2019年度予科作品展」が
今般のコロナウィルス感染拡大防止のため延期となり、
現在開催時期を調整しています。
昨年度の予科生徒たちにとって、
自身の制作の締めくくりとなるはずだった作品展ー。
実際に裂作品を皆様に見てもらえる開催時期は未定ですが、
ウェブページギャラリーの「私の裂」。
ぜひ、美しい裂写真と生徒それぞれの紡いだ言葉と共にご覧ください。
卒業生紹介「私の裂ー予科」
https://shimuranoiro.com/ars/graduate/kire/