Ars Shimura アルスシムラ

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講師ブログ 「日日」 にちにち

たつ

この時期は一年の中で最も寒い頃ですが、暦の上では、季節は冬から春へ。

梅の花もほころび始めています。

 

 

冬の寒さに耐えた蕾から花が開くように、想いを込めて織り上げた一枚の裂が着物へと姿を変えるためには、裂を一度、断ち切らなくてはなりません。

 

 

一年間をともに過ごしてきた仲間、志村洋子先生、私たち講師の見守る中、一カ所ずつ確認しながら、織り上げた生徒自身がはさみを入れていきます。

 

長い長い裂が、着物の部分に分かれていく、緊張と開放の瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衣桁に、着物の形に掛けられた裂は、織り進める長い間ともにあり、見てきたもののはずなのに、初めて出会うような、不思議な存在感を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

切り離した裂は着物の形に仮縫いし、卒業制作展でのお披露目を待つばかりとなります。

 

 

 

2021年度アルスシムラ卒業制作展は、2022年3月19日(土)から21日(月祝)まで、京都文化博物館にて本科予科合同で開催します。

詳細は近日中にお知らせいたします。

 

京都の桜が咲く頃、皆様のお越しをお待ちしております。

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