嵯峨の地で
アルスシムラの新学年が4月にはじまりました。
植物で染めること、絹糸を触ること。ようやく新しい生活が体になじんできた5月です。
夏に向かうこの時期、アルスシムラ校舎のある嵯峨では、街中より少し涼しく過ごしています。
5月最後の週末、予科コースの授業日と嵯峨祭の還幸祭の日が重なりました。
授業中、窓を全開にして風を感じながら機準備に勤しんでいると、どこからか太鼓の軽快な音と掛け声が聞こえてきました。
魔物を祓って清める剣鉾と神輿が嵯峨一帯を巡行しキラキラとした鐘の音色を響かせていました。
生徒さんの中には京都以外の地からも通っている方もたくさんいます。
思いがけずこんなお祭りに出会えるなんて!と生徒さんたちも講師も通りに出て、見学に。嵯峨の文化を目から耳から吸収して、とてもいい時間を過ごしました。
校舎に戻って午後の授業は、はじめての織りの時間です。
カランコロンと鐘の音色が嵯峨の空に響けば、ちょうはたりと機音が校舎からは響きます。
嵯峨の地で、この季節だからこそ出会えた景色。
偶然のようで必然のような、機を並べるみんなとの出会いにも思いを巡らす一日となりました。
予科前期コースの授業は4月から9月までです。 春から秋に向けて、京都嵯峨の地で機に向かうこと、 そしてそこからどんな裂(きれ)が生まれるのか、 今年の生徒さんたちの作品もとても楽しみです。
予科後期コースは10月からはじまり、翌年3月までの授業で、 秋から冬そして春を少し感じる頃まで続きます。秋の染料で染め、 京都の冬の空気を感じながら織る。前期コースと後期コース、 やはりそれぞれ違う雰囲気があります。
募集締切:2019年7月1日(月)(当日消印有効。Webでも
詳しいことは、アルスシムラ事務局にお問い合わせくださいませ。
アルスシムラ事務局
075-585-5956 (月~金の10:00~17:00)
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