秋の声
染めて織ること。
これまで当たり前にできていたことが当たり前にはできなくなり、
夏にようやく授業が始まって、さらに夏休みを挟んで、9月。
嵯峨校に、ふたたび生徒さんの笑い声と、機音が戻ってきました。
たわわに実ったぶどうを鳥と一緒につまんだり、
くさぎの花をアゲハチョウと愛でたり、
遠雷がとどろき、夕立につつまれたり。
朝晩の涼しさ、夕暮れと共に響く虫の声を聞いていると、
秋の訪れを実感できるようになってきました。
今は緑色のくちなしの実が黄色く色づくころ、
くさぎの実は青く、烏瓜の実は赤く、
木々の中に彩を添えていることでしょう。
すこし気は早く、晩秋から冬にかけての次の実りの季節も楽しみに待ちながら、
夕立や曇りの合間にさす日差しの中で、
染めたばかりの糸を風にそよがせています。
アルスシムラでは、見学会を開催しております。次回は10月4日(日曜日)です。
お気軽に、ぜひお申し込みください。