みどりご
底冷えの寒さが続いたお正月の嵯峨では、雪景色を何度か見られました。
冷たい空気が肌に刺さる朝、
アルスシムラでは、授業が始まって半年が過ぎようとしています。
昨年の11月に建てた藍は、ゆっくり発酵しながら、
藍が建っている間は、青だけでなく緑色も染めます。
草木の染液から緑色を染めることはできないので、刈安、
藍甕から上がった緑色はみずみずしく光り、まるでこの世に誕生した生命の色のようです。
生まれたばかりの子供は、 新芽や若葉のように生命力溢れていることから、 みどりご(緑児)と喩えられた意味が、緑に染まった糸と重なります。
嵯峨校の冬の庭に、 鮮やかな緑の糸が生命を吹き込んでくれたかのようで、 みんなの笑みがこぼれる時間でした。

