天青
少しずつ秋が深まり、嵯峨野の木々たちも赤や黄色に色付いてきました。
この時期になると工房では、もうくさぎの季節だねと少しソワソワし始めます。
赤い萼の真ん中に、ちょこんと青い実がなるくさぎ。
その名の通り、なんとなく独特なにおい、、、ビタミンのようなにおいでしょうか。
採集し、小さな実をひとつひとつとっていきます。
赤い萼から顔を出すのが青色の実って、なんだか不思議だなぁと。
こういうところからも、自然界の色合いの美しさや神秘を感じます。
きらきらと青く光っている実はとても綺麗で、まるで宝石のようです。
空の青色をこの実の中にたくさんたくさんため込んだ、とても愛おしい、小さな実たち。
くさぎの神さまに感謝しながら染めました。
ノーム