この春、都機工房も新入生を迎え、気分を一新して作品作りに勤しんでいます。

以前は工房の仕事やその周辺の出来事をお伝えしていましたが、これからは工房の弟子たちも執筆することになりました。彼女たちの染織への思いはもちろんのこと、個性あふれる人間の日常生活は実にユニークです。その細やかな眼差しは、工房周辺の嵯峨野の歴史や自然現象に留まらず、現代社会の報道や情報にも注がれています。

とは言え、故郷を離れての工房生活、毎日の食事には一番気を使います。

工房での昼ご飯は当番制で、担当者が作ります。この一食にどれだけ栄養を摂取できるかで、彼女たちの工房健康生活が左右されますが、先輩たち長年の伝統で保障され続けています。

今では工房内レストランができるほど腕を上げた人もいますので、工房レシピなどを混ぜながら工房生活をお伝えしたいと思います。

志村洋子